- 2024.12.01
- コラボ
ハードカーゴの新境地
いすゞとコラボレーションした
ELFmioのオーバーランダースタイル
- 2024.12.01
- コラボ
ハードカーゴの新境地
いすゞとコラボレーションした
ELFmioのオーバーランダースタイル
多様なユーザーニーズに応えながら、
進化を続けてきたハードカーゴ。
新たな価値を生み出す企業が次に目指すものとは?
キャリアパーツを装着したアメリカンピックアップからインスピレーションを受けた軽トラ用架装パーツ“ハードカーゴキャリア”を皮切りに、軽トラックや軽バン向けアイテムを次々とリリースしてきたハードカーゴ。
実用性に重きを置いた質実剛健なデザインのアイテム群は、プロユースの職人から、ホビーユースとして軽トラや軽バンを愛するユーザーまで多大な支持を受け、今ではメーカーオプションアイテムとして採用されるほど認知されている。
そんなハードカーゴの世界観は近年。軽商用車だけでなく、プロボックスやタウンエース、さらにはハイエースといった普通貨物登録の商用車まで拡大。より多くのプロを支えるパーツサプライヤーとして成長を遂げている。一方、他業種とのコラボレーションを活発に行い、単なるパーツサプライヤーとしてではなく、新たな価値観や車の使い方を生み出す“クリエイト企業”としても大活躍している。
TOPIC 01
エルフミオに感じた
ホビーカーとしての可能性を
ハードカーゴが後押し!
ハードカーゴの新たなクリエイティブ活動のひとつがお披露目されたのが、11月16-17日に開催されたフィールドスタイル2024。ハードカーゴ初となる小型トラック“エルフミオ”をベースにハードカーゴが手がけたパーツを装着したコンセプトカー“エルフミオ SEカスタム”がいすゞブースで発表となったのだ。
いすゞ・エフルミオは、車両総重量を3.5トン以下に抑えることで、'17年3月12日以降に免許を取得した、“普通免許でも運転が可能な小型ディーゼルトラック”。軽量でパワフルなディーゼルエンジンと6速オートマチックを組み合わせることで、オートマチックトランスミッション限定免許でも運転が可能だ。
上級グレードのSEカスタムは、運転席周りの快適装備も充実し、乗用車感覚で乗ることができる。まさに「だれでもトラック」である。
そんなユニバーサルなエルフミオのキャラクターに目を付け、
発売されると知った瞬間からキャリアの開発を決定。
そこで、キャリアを開発するにあたり、いすゞにパーツ開発の旨を伝えることにしたのであった。そんなハードカーゴからのアプローチと時を同じくして、いすゞ社内でもハードカーゴ製品が話題に上がっていた。
いすゞA&S・小林さん
「この夏にデビューしたエルフミオは、若い世代でも普通免許で乗っていただくことができる車両ということで、個人ユーザーさんにも使ってもらいたい。そのために荷台を活用するアクセサリーを作りたいという想いがあったんです。そんな時に社内で荷台用キャリアのベンチマークとなっていたのが、ハードカーゴさんの製品だったというわけです。」
まさに相思相愛といった様相で、目的や商品イメージが一致。フィールドスタイル2024に向け、コンセプトカーを製作し発表するプロジェクトが一気にスタートした。
ベースカーはいすゞ側からの提案で、エルフミオSEカスタムのシングルキャブに決定。「まずはハードカーゴの考えるイメージを好きに作ってみてほしい」といすゞ側からのリクエストに応え、今回はハードカーゴの世界観に合わせるべく、通常モデルのベッドフロアはウッド張りのモデルではなく、あえて東方ボデー社製のスチールフロアの平ボディを搭載した車両をベースカーに選定。発売前の車両を用意してもらい開発が進められた。
TOPIC 02
脱・商用車を体現するボディカラーと
普段使いを意識したパーツ開発
ハードカーゴ×いすゞコラボのコンセプトカーのボディカラーは、カスタムペイントではなく、SEカスタムの純正色「ダークカーキメタリック」。これまでのトラックといえば白かブルーというイメージを大きく払拭したオシャレなボディカラーだ。
ハードカーゴ・田中代表
「普通免許で乗れて、オートマチックで、ボディカラーも豊富でオシャレ。これは絶対にかっこよくなるはず!軽トラだって、今でこそ普通に遊びの道具として乗る人が増えましたが、昔はそんなことをする人はいませんでしたよね。エルフミオも同じで、大きすぎないサイズで、荷物もいっぱい積める。これは絶対に流行るに違いない。」
行けない場所があるクルマは『普段使いできる』とは言えないとの理由から、一般的なショッピングモールの駐車場の高さ制限である2.1m以下に全高を抑えたパーツ開発もポイント。ベースのキャリアは鳥居部分と高さを揃えることで、エフルミオの全高である1960mm以下に収まる設計に。これにアタッチメントを追加し、さらにキャビン部分にもルーフバスケットを装着しても全高は2.1m以下に抑えることが可能となっている。
ちなみにエルフミオに装着されているキャリアラックは、単純に軽トラ用のサイズ拡大版というわけではない。そもそも丸いパイプ状のキャリアだった軽トラ用とは全く異なるアングル材を使ったフレームとし、鋼材の厚みはもちろん、フレーム幅まですべて、エルフミオに合わせた新設計となっている。
Features of Carrier
キャリアの開発こだわりポイント
Point 01
荷台いっぱいに組まれたキャリアは軽トラ用とは異なる全くの新設計で、後の拡張性などを考慮した形状となっている。キャリアの下にマーカーを設置しているのもトラックならでは。キャリアには一定の間隔で穴を開けてあり、今後の拡張性も考慮した作りになっている。こうすることで、ワークライトやオーニングなどさまざまなアクセサリーを装着することができ、ユーザーの使い方やスタイルに合わせてシステムアップができる仕組み。これこそがハードカーゴの基本コンセプトをしっかりと受け継いでいる証でもある。
Point 02
キャリアは荷台の外殻をなぞるように設置し、本来の積載スペースを極力スポイルしないよう工夫されている。キャリア上部にはパッドを装着したサイドバーやキャリアなどを設置。
Point 03
荷台のキャリアはベッドの前方と中央、後方の三ヶ所にマウントされているが、これは側面のアオリを開いた際に、前後それぞれのキャリアの隙間にフォークリフトでパレットを積むことができるスペースを確保しているためだ。
Point 04
フレームの下の方にオレンジ色のマーカーライトを設置しているが、位置や高さなどをしっかりと調べてマーカーとして合法となる位置に固定している。キャリアのフレーム間に装着することができるパネルは、任意の場所に装着でき、中の荷物を抑える役目を果たすだけでなくアタッチメント装着のベースにもなる優れもの。
Point 05
キャリアの右側面上部にはYAKIMA製のロードシャワーを設置し、反対側にはサイドオーニングを装着。このようにキャリアにさまざまなアタッチメントを装着できるというハードカーゴ本来の魅力は健在だ。
Point 06
専用設計のルーフラックは、ルーフのアクセサリーホールを使い極力高さを抑える設計とし、後部のキャリア上に設置したルーフラックと高さを揃えている。
Point 07
ボディカラーはダークカーキメタリックという純正色。ハードカーゴの武骨なキャリアとの相性もバツグン。キャンプ場にいても全く違和感のない仕上がりだ。
TOPIC 03
エルフミオをベースにした
キャンピングカーを4台出展した
いすゞブース
いすゞはフィールドスタイル2024に、車両4台を展示する巨大なブースで出展。
先に紹介したエルフミオのハードカーゴコラボコンセプトのほか、3台のキャンピングカーが展示された。今回初公開されたTravio(トラビオ)は、エルフミオと同じくAT普通免許で運転可能なディーゼルエンジン搭載のキャンピングカー専用シャシーで、エルフミオ同様若い世代でも免許制度による障壁なしに運転が可能となっている。
今後はこのトラビオをベースとしたキャンピングカーが各キャンピングカーメーカーから続々リリースされるはずだ。今回はそんなトラビオに日本特殊ボディ社が架装したキャンピングカーを2台、そしてワンランク上のキャンピングカー用シャシーであるBe-camをベースとしたキャンピングカー1台がブース内に並んだ。
Concept Car 01
Travio KAGAYAKI
Travioをベースにキャビンの背抜きをして架装されたキャンピングカーがKAGAYAKIだ。参考出品のためまだ詳細は不明だが、内部はかなり広い。エルフミオ同様、免許による制限なく誰でも乗ることができるキャンピングカーとなっているのだ。
Concept Car 02
Travio EXPEDITION STRIKER
Travioをベースに日本特殊ボディのEXPEDITIONシリーズとして参考出品されたのが、EXPEDITION STRIKERだ。キャビンとシェルは独立しており、乗り降りは後部ドアから行う仕組み。だれでも乗れるエクスペディションビークルとなっている。
Concept Car 03
Be-cam EXPEDITION EAGLE
トラビオよりもひと回り大きいキャンピングカー用シャシーBe-camを使用したオフロード系キャンピングカー。従来の背抜きしたキャンピングカーとは異なり、キャブとシェルをあえて分割し、デパーチャーアングルも確保されたエクスペディションビークルだ。
ハードカーゴ・田中代表
「普通免許で乗れて、オートマチックで、ボディカラーも豊富でオシャレ。これは絶対にかっこよくなるはず!軽トラだって、今でこそ普通に遊びの道具として乗る人が増えましたが、昔はそんなことをする人はいませんでしたよね。エルフミオも同じで、大きすぎないサイズで、荷物もいっぱい積める。これは絶対に流行るに違いない。」